Common’s Sense

雀部 博之

光の世界 ~さまざまな光~

雀部 博之

前回は光そのものの構造についてお話を伺いました。
今回は光の種類についてお話しを伺っていきます。紫外線がなぜお肌にダメ―ジを与えるか、皆さんご存知でしたか?

(取材・文/小嶋和)

一覧に戻る

― なるほど、熱くなればなるほど白い光になるのですね。

 しかし、白熱電球は触ると熱いですよね。これは熱にエネルギーを使ってしまっているからです。これでは効率が悪くなってしまいます。
一方蛍光灯はというと、寿命が短いという難点があります。そんななか登場したのがノーベル賞でも話題になったLED(電界発光ダイオード)です。


― 日本人受賞者の方が話題になりましたね。最近はイルミネーションや電光掲示板など、どんどんLEDが増えている印象があります。

 LEDが普及していくと、おそらく白熱電球は衰退するでしょうね。どうしても白熱電球でなければならないというものについては別ですが、
LEDのほうが効率的なので、白熱電球にとって代わる存在になると思います。
人工的な光に対して、太陽光というのは、赤外線から紫外線までそろっています。それによって、温める効果も照射する効果もあるのです。


― 美肌の大敵、紫外線!その正体は何なのでしょうか?

 まず、我々の目にみえる可視光にRGBがあります。Rは赤、Gは緑、Bは青ですね。その可視光にくらべ、紫外線は波長が短いのです。
波長が短いということは、エネルギーが高いということであり、奥にまで入り込み、細胞にダメージを与えるのです。
ダメージを受けて細胞が死んだ状態がシミであり、完全に死んではいないが傷んでいる状態なのが日焼けです。
我々が認知できる波長の最短の光が紫なのですが、それより波長が短く、紫の外にいるということで紫外線と名前がつきました。
 一方、波長が長くなると赤外線になります。これも紫外線と同じように可視光の中の赤から外れているから赤外線というのですね。赤外線は熱に変わりやすいのです。